速報 火山噴火 インドネシアフローレンス島 レウォトビ山
場所
レウォトビ火山(別名:レウォトビ・ラキラキ山)は、インドネシア東部のフローレス島に位置しています。この火山の標高は情報源により1,584メートルから1,703メートルとされています。フローレス島は環太平洋火山帯に属しており、火山活動が活発な地域のひとつです。
現在の状況
2024年11月3日未明に、レウォトビ火山で大規模な噴火が発生しました。以下、主な影響と現在の対応について解説します。
噴火の影響
- 噴煙の高さ: 噴煙は火山の高さの約9倍にあたる15,000メートルまで到達し、周辺の空の便に影響を及ぼしています。航空路は火山灰の影響を避けるために変更や遅延が相次いでいます。
- 火山灰: 火山灰が広範囲に拡散し、地元住民に呼吸器への悪影響が懸念されています。現地ではマスクが配布され、住民への健康被害を最小限に抑える対策が取られています。
被害状況
- 人命と財産の損失: 現在までに少なくとも10名の死者が確認されており、約1万人の住民が避難を余儀なくされています。火砕流や噴石により、住宅、学校、公共施設、車両に大きな被害が発生しています。
- 避難と支援: インドネシア国家災害対策庁(BNPB)は、避難所の設置と物資の支援を行い、医療支援や心のケアも提供しています。
警戒レベルと安全対策
- 警戒レベルの引き上げ: インドネシアの火山地質災害対策局(PVMBG)は、火山の警戒レベルを最高度である「レベル4」に引き上げました。これにより、周辺地域でのさらなる噴火が予測されています。
- 活動制限: 火山から7キロメートル以内の範囲は全面的に立ち入り禁止となっており、この範囲内では火砕流や噴石の影響が想定されています。
二次災害への懸念
現在インドネシアは雨期に入っており、降雨と火山灰が混ざることで火山泥流(ラハール)の発生が懸念されています。自治体はこの二次災害のリスクに備え、住民に警戒を呼びかけています。
火山の歴史
レウォトビ火山は長い活動の歴史を持ち、特に近年は頻繁に噴火を繰り返しています。
これまでの噴火記録
- 頻繁な噴火: 2024年だけで、今回の噴火を含む871回もの噴火が記録されています。特に小規模な噴火が多いですが、いずれも周辺住民にとって危険な状況です。
- 最近の活動の活発化: 2024年の11月初旬に入ってから特に活動が活発化しており、火砕流や火山性の爆発が記録されていました。そのため、住民に対して事前に一部地域の避難指示が出されていました。
- 段階的な活動の増加: レウォトビ火山は噴火が徐々に活発化する傾向にあり、今回の大規模噴火もその一環と考えられています。
長期的な活動と影響
フローレス島の火山活動はインドネシア全体の火山活動の一環であり、長期にわたって周辺地域に影響を与え続けています。火山活動により島の地形や植生は大きく影響を受けてきました。
レウォトビ火山の今回の噴火は地元住民への直接的な影響に加え、空の便にも影響を与え、国際的な注目を集めています。また、日本の気象庁も周辺地域の津波のリスクを考慮し、潮位変化の監視を強化しています。
FAQ
1. レウォトビ火山はどこにありますか?
レウォトビ火山は、インドネシア東部のフローレス島に位置しています。
2. レウォトビ火山の標高は?
標高は1,584メートルから1,703メートルとされています。
3. 最新の噴火での被害状況は?
今回の噴火で10名以上の死者が確認され、約1万人が避難しています。また火砕流や噴石により住宅やインフラにも深刻な被害が発生しました。
4. 現在の警戒レベルは?
火山の警戒レベルは最高度である「レベル4」に引き上げられ、7キロメートル以内は立ち入り禁止です。
5. インドネシアの火山活動はどのように管理されていますか?
インドネシア政府は、国家災害対策庁(BNPB)と火山地質災害対策局(PVMBG)を通じて火山活動を監視し、避難指示や支援を行っています。
6. レウォトビ火山の今後の活動予測は?
専門家によると、雨期による火山泥流のリスクも含め、さらなる噴火の可能性が高いとされています。
2006年には日本から支援も
2006年5月27日午前6時頃(日本時間午前8時頃),ジャワ島ジョグジャカルタ南南西20km,深さ10kmを震源とするマグニチュード6.3の地震が発生した(米国地質調査所モーメントマグニチュード)。
インドネシア社会省によると,死者5,776名,負傷者38,814名,避難者2,310,549名,家屋倒壊329,899軒,家屋損壊276,785軒に上った(インドネシア社会省による)。
人的・物的被害とも,ジョグジャカルタ特別州南部のバントゥル県周辺で被害が最大であった。
震源断層直上に位置する集落では全壊率が8〜9割にも及んだが,死亡率は5%程度であった。これは,被災地域が農村であることなどから,地域住民の多くが午前4時半頃には起床して活動を開始していたためと考えられている(アジア防災センター調査による)。
緊急支援として,被災直後に,国際機関を通じた協力及び二国間協力あわせて,500万ドルの無償支援を実施した。うち,100万ドルは,国際機関を通じた協力として国際赤十字・赤新月社連盟に対して供与した(緊急医療支援,水供給・衛生支援)。インドネシア政府に対しては400万ドルが供与された(学校用テント,家庭用テント,毛布,ビニールシート等)。
緊急無償資金協力によって調達された学校用テント200張が,2006年6月8日,被災地に到着したことを受け,6月9日に,ジョグジャカルタ特別州バントゥル県において引渡式が行われ,最終的に計6,947張供与された。
さらに,2006年7月,小学校・中学校,保健センターの再建を目的として8.9億円(約774万ドル)の防災・災害復興支援無償(プログラム型)の供与を決定した。